餅ドリーミン

夢日記です

赤と黒のギターのピックと聴診器の夢(アベフトシの命日の翌日の夢)

バンドを組んでいる人びとが何人かで共同生活をしており、うちのフローリングのようなところで溜まっている。バンドのようだが、昔の研究室(賑わっていたころ)のようでもある。

バンドには、アベフトシがいて、なんとなくミッシェルのようである。皆で出かけることになり、ドアをあけると、そこは前の家の物干しになっており、工事現場の端っこに桃をはさんだお菓子がある。ボーカルの子(若い頃のチバのようでもあり、友人・ナメちゃんのようでもある)が「あれが食べたい」とはしゃいでいる。彼(彼女)は私に入れ替わり、母に「あんたは食べることばっかりやな」と言われている。風呂に入ったようだ。


バンドメンバー皆で出かけることになり、ドアを開けると、工事用のような青い車両が来ている。作業服の人が何人か降りてきて、このあたりの水質検査をしているのだという。ドモホルンリンクルのCMのようにぽたぽた水が落ち、検査が始まる。「お宅の水道、トイレの汚水などから水質検査をした」と言われ、そんなに悪くないだろうとダイヤルのようなメーターを見ていると、10段階のうち8だったのでショックを受ける。どんなものか」と飲んだ後で、「えっ、じゃあこれは汚水なのか」と気づく。言われてみれば、口の中が苦くてイヤな味がし、慌ててうがいに行く。なんておっちょこちょいなのかと落ち込む。


戻ってきてやっと出かけようと思ったら、今度はベースのやつが「カップを戻すのを忘れていた」と言い出し、引き返す。家の中に、東急ハンズの前に出ているくじ引きのワゴンがあり、そこにマグカップがたくさん並んでいる。コーンスープが付着したままのカップを返す。なんて落ち着きのない、統制のとれない研究室(バンド)なのだ、と思う。


二階の本棚の前で、アベとチバのような人(ナメちゃん)が少し離れて三角座りをしている。チバのような人(ナメちゃん)が、上の一連の事件を受けて、「もういい年だしひとりでしっかり生きていけるようになりたい、もう30歳になるのに」と悩みをこぼしている。私は「これは1998年くらいかな」と考えている。アベは薄く笑って、「いいじゃん、30っていっても、そうそう一人で生きていけるやつなんかいないよ」と低い声で言う。私はそれを聞いて、気が軽くなる。


その場面は、河野多惠子が短篇の中で描いていた場面だということが分かる。本棚の下の段の上部から文芸誌のコピーが取り出される。河野多惠子がアベをモデルにした小説を書いていたなんて、そんな小説を書きそうなイメージはないから、みんな知らないだろう。twitterで紹介しよう、と思ってスマホを開く。本棚の同じところから、丸いバッジのようなギターのピックが出てくる。ピックは、艶のある黒と赤で塗り分けられている。

やはり本棚に入っていた精神医学の雑誌を読んでいる。ずいぶんポップな雑誌で、カラーグラビアがあり、やたらと可愛い自体で「寝椅子だけじゃもったいない!ふろいとが使ってたオシャレなグッズ」と書かれており、赤と黒の聴診器などの写真が掲載されている。