テレワークで、勉強を教える新しい仕事が来た。生徒はいくつか年上の男性である。細面に眼鏡をかけユーモアのある人物。現在、他にも、やはりいくつか年上の似た生徒をもっており、「今年は似たタイプの人が二人いるな」と思う。いくつか年上なので四、五十代のはずだが、バンカラ大学生であり、昔ながらの木造下宿に住んでいることがビデオ通話の背景から分かる。
今日は二回目の授業である。どこかの二階の小部屋が仕事部屋であり、時間になったのでパソコンを立ち上げビデオ通話を始めようとする。パソコンの横に、紫の表紙の用語集のようなものが積んである。授業で使うものだと思う。準備をしなくてはと思いながらその用語集をめくっていると、時間が来たことは分かっているのになぜかログインすることを忘れ、ログインが遅れてしまう。
画面を見ると、もう生徒はログインしており、小窓の画面にその顔が映っている。私とつながらないことが、通信の不具合だと思ったらしく、彼はいろんな面白い顔をしてみせて不具合を解消しようとしている。私は急いでログインし彼に挨拶しようとしたが、私が入ったのに気づかなかったのか彼はログアウトしてしまった。
しまったと思い、仲介事務所を通して何度か再コンタクトを試みるが、連絡がつかず彼は再ログインしない。なかなかつながらないことにキレたのかもしれない。せっかく新しい仕事が来たのに、と思いしばらくパソコンの前でログインを伝える工夫をする。だが、ログインを伝えなければ、と思っているのに、ビデオ通話アプリのログイン画面に次々と海外の子どもたちの動画へのリンクが表示され、子どもたちの姿に惹かれてそれをクリックしてしまいやるべきことをまた忘れてしまう。
どこかの二階で仕事をしていたはずだが、友人の実家のあるロージの奥の家で仕事をしている。きれいなカーテンと赤いソファがあり、古い家のようだが洒落た別荘のようだ。外で何か物音がして駆けだすと、近所の男の子が一人走っているだけだった。男の子は、駆け出てきてすぐ戻った私を見て驚いた様子をする。男の子が着ている服が、アサギマダラの羽の色のようだった(私の着ているスカートの色だったかもしれない)。
仕事部屋の隣は友人の家の工場である。かつてはお父さんがここで仕事をしていたが、今は高齢でもう仕事はしていない(※実在の友人・先日お父さんの話を聞いた)。友人が帰ってきてるといいなと思って工場を見ると、ちょうど何かの作業をしている友人の背中が見えた。赤地に黒っぽい柄の入ったニットのチュニックを着ている。実家の整理か何かで帰っているのだろう。私は出ていって後ろから声をかける。隣に友人がいるなら、ずっとここで仕事をしてしょっちゅう友人と喋れたら愉しいな、と思う。部屋には暖炉もあって豪華で落ち着き、裕福な老夫婦が隠棲する家のようで、ここにならずっといてもいいな、と思う。
暖炉の横で仕事をしていると、煉瓦塀の隙間のポンプなどがある狭いスペースに、子どもたちが入り込んで何かしているのが窓から見える。ガキどもが人の家の隙間で何をしているのか、と様子を見に行くと、どうやらそのスペースがネットの何かでバズったらしく、インフルエンサーらしき若者が次々やってきて撮影している。面倒なことになったな、と思うが、「こうして何かがバズるとワーッと人が来てしまうんだな」「そしてまたすぐいなくなるんだな」「今の子たちはバズったところに一挙に行かないといけなくて大変だな」などとも思う。
一通り騒ぐと若者たちはパラパラと去っていった。修学旅行らしき小学生の一団もロージからぞろぞろと出てゆく。子どもの中にもインフルエンサーがいるので、修学旅行の間にバズスポットを見にきたらしい。修学旅行の間でもバズを狙わないといけないとは今の子どもは大変だな、と思う。小学生はだいたい背の順に並んでおり、前のほうは黄色い帽子をかぶった普通っぽい子たちだが、後ろの背の高い子たちは大人びておりこの子らがインフルエンサーのようだ。いかにも「一軍女子」といったふうな女の子三人組がゆるゆると歩いてゆく。ひとりは茶色い髪をゆるく巻いて、薄グリーンのサンドレスを着ている。だがサンドレスはユニクロの伸びやすい生地のもので、「今のインフルエンサーは着る物はユニクロでもいいのだな」と思う。着る人がスタイリッシュであればいいのだろう。(※サンドレスの生地の模様は私がユニクロで買ったパンツと同じだった。最近ユニクロの下着が伸びやすいことを気にしていた)
引き続き、パソコンに向かい、ビデオ通話にログインしようとしている。せっかく新しい仕事なのだからなんとか継続せねば、と焦っている。そこはボロい木造で、昔の実家の二階の勉強部屋である。(※「勉強部屋」と呼んでいたが子どもたちの学習デスクが置かれていたからそう呼ばれていただけで、TVの音が喧しい・ひどく散らかっているなどの理由で、そこで勉強したことはほぼ無かった。)相変わらず喧しく落ち着かないし、机の上だけでなく床にもいろんなものが散らかっている。授業で使う本を準備しなくてはと思っている。紫の表紙の用語集と似た本が床に転がっているが、精力剤のパッケージのような表紙になっており、それは何かの宗教の聖典である。
※「子どもたち」の姿がたくさん出てくる夢だった。特に最近現実で子どもと触れ合ってはいない。
