餅ドリーミン

夢日記です

「献体」と電車内の銃の集団と妊婦の夢

献体」とか「モデル」とか呼ばれる職業があるらしい。その人たちは、何らかの理由(創作に生かしたいなど)で人間の死を見たい人のために眼前で死ぬという仕事をしている。しかし、死ぬことが仕事だが、実際にその人たちを死なせることは倫理的に重大な罪悪であるとされている。
であるのに、悲痛にもついに「献体」の死者が出たというニュースが報じられる。死んだのは二人の女性である。

私は電車の中を前方の車両に移動しながら逃げている。途中で男女の集団が道を塞いでおり通れない。彼らはほとんど大砲のようなサイズの狙撃銃を構えており、下手に割り込むと危ないと思われる。とりあえず傍らの座席に座り様子を見る。
何席か隣に、妊娠している女性が座っており、守らねばと思う。彼女は一般乗客であるようでもあり、銃の集団の仲間であるようでもある。斜め向かいの扉近くに通報ボタンがあるが、道が塞がれているので自分では押しにいけない。かといって立ち上がると狙われる。一か八かだと思い、扉近くの乗客に「通報ボタンを押して!」と叫ぶ。それで押してくれるなら成功だったが、誰もボタンを押す者はなく、私が銃集団に注目されるはめになっただけだった。

いつしか、何人かの知人とともに前方の車両に移動しており、電車の外に出て線路脇で話している。あるテロリストが名古屋から大阪あたりまで逃げ、警察はその逃走ルートを詳細に把握していたが、なぜか今里線の区間だけをぽっかり見落としていた、だから現代の警察の追跡力も完璧ではない、という話を革命に詳しい知人がする。Tさんが「勉強になったわ」と半笑いで言っている。

エスカレータは地上に出る。地上に出たはずだが水中に浮上したようでもある。ワンボックスカーのトランクから空中?水中?に放り出された「献体」の女性二人の姿と自分が重なる。女性の一人はブロンドの大柄な人で、春らしい水色と黄色のニットを着ていた。彼女らの人生は何だったのかと思う。

中古CDの大量在庫をどうするかという話を数人でしながらまたエスカレータで上っている。Tさんが、誰かが追いかけてきていることに気づく。何人かに追われている気配は分かるが、なぜか私は振り向けない(振り向かない)。誰かが「〇〇ちゃんや」と言い、追ってきている一人は、小学生の頃に霊感少女を名乗っていた寺の娘のSちゃんだと分かる。白いレース編みの襟のついたニットを着ている。刃物を持っているようで、漫画で描かれるような黒いオーラを放っており影の落ちた顔面に目だけが光ってめちゃくちゃ怖い。


付)フロイト的「子供の性理論」のお手本のような夢だった。落下と浮上。銃の仲間かどうか分からない妊婦。ブラックボックスである名古屋-大阪のルート(子供はどこからくるの)。近々生まれることになっていた友人の子へのお祝いの夢だったのかもしれない。