餅ドリーミン

夢日記です

キャバクラでオナガゴーラルの映像を観る夢

仕事の接待らしく、サラリ―マン風の男性二人と一緒にキャバクラに連れていかれる。「男性ばかりの職場だと女でもこういうところに連れていかれるのだよな」と思っている。

そのときは、男性たちの中で座っていただけだったが、後日、もう一度ひとりで行きたくなり、そのキャバクラへ行く。若い女性に話を聴いてもらいたいという気持ちになった。「若い女性と話したいというおじさんの気持ちが分からなかったが、こういう気持ちか」と思う。キャバクラに入ると、キャバクラというよりは個別指導塾のような形態になっており、入ったところの通路でボーイが女の子を呼ぶ。たくさんの女性が立ち働いているが、従業員は多国籍で、さまざまな肌の色の人がそれぞれの民族衣装のようなものを身に着けて働いている。

私には、褐色の肌の肥った女性が呼ばれる。前回も接客してくれた人のようだ。ヘアバンドを巻き、ゆるい襟のワンピースに、ネックレスをたくさんつけている。その人は笑顔で私を個室に案内してくれる。個室居酒屋のようなテーブルがあり、それを挟んで向かい合う。カウンセリングルームのようだとも思う。

 

キャバ嬢と故郷の話になる。彼女は、オナガゴーラルのいる国から来たという。オナガゴーラルはどこの国の動物だったか。オーストラリアあたりの風景が浮かぶ。卓に置かれたタブレットで、彼女の故郷の映像を観ることになる。森のようなところで、オナガゴーラルらしきものを囲んで、ワラビーやカンガルーっぽい生き物が写っている。カンガルーは思っていたよりも巨大で4メートルくらいある。私が驚いていると、彼女は「この国といえばカンガルーだと思わないで!」というようなことを言い、私も、たしかにそれは偏見だった、と思う。森を抜けて小学生たちが学校に行く映像が映し出されており、小学校から出てくるときは通路の両側にびっしりカンガルーが並んでいる。「危なくないんですか?」と訊いてから、「日本みたいにカンガルーの代わりに自動車が走ってるほうが危ないな」と思い直す。

 

頭のどこかで、オナガゴーラルの出身地はオーストラリアではないと考えており、「ゴーラルの出身地を調べる!」「忘れてたら言ってね!」と言いながら目が覚める。

 

注: 実際はオナガゴーラルは朝鮮半島や中国北東部に分布する動物。日本では、京都市動物園に一頭だけ飼育されていた(正確には、途中までオナガゴーラルとされていたが途中でゴーラルだと判明した、いずれにせよ日本で一頭であった)。その個体・ホンホンさんが去年死去したため、日本にはゴーラルはいなくなった。10月19日がホンホンさんの一周忌である。

 

 

 

 

合宿所から帰ると勝手に鞄に何かを入れられる夢

合宿所にいる。合宿所であるが、職場のようでもあり、大学院の研究棟のようでもあり、母実家の昔の二階のようである。私は京都に帰っていて、実家の用のことで父と何か相談していたのだが、何かの研究のためにその後合宿所に滞在することになったようだ。いつ大阪に帰ろうと思う。連絡をしなければと思う。

合宿所の共用スペースは、昔の学生の下宿の共用スペースのようになっており、昔に母の実家にあったような古ぼけた木製のテーブルに、プラスチックの白鳥の置物やちゃちなラメの入ったケースなど、可愛くレトロなものがたくさん置かれている。壁に面した古い箪笥の上には、そこに住んでいた学生が置いていったらしい昔の哲学書がピンクのビニール紐で縛られて積まれている。

 

共用スペースから分岐する形で、各小部屋がある。小部屋の入口にはビニールカーテンが吊るされ、その向こうが各合宿生の部屋になっているようだ。そこに、昔の先輩が戻ってくると聞く。先輩はある研究をしていたが、事情でリタイヤして田舎へ帰った人だった。私は久しぶりに先輩に会えることを嬉しく思う。先輩がやってきて話す。箪笥のところで、自分たちが過去に書いた文章を読み返す。先輩の文章を読むのはいいが、自分の過去の文章は読み返したくない。しかし先輩が、「ここはこの前提から出発してみてはどう」というようなアドバイスをくれて、もう一度書き始めてみようかという気になる。箪笥の向こうの廊下を折れたところは、嫁いでいった叔母の部屋である。

 

散らかっていた合宿所を見事に整理する若い女の子がやってきて(知り合いのようでもあり架空の人物のようでもある)、皆感心する。皆の部屋がきれいに片付いていくのを、ひとつずつ見る。独身の叔父は、共用スペースを抜けた奥の部屋をもらっているが、覗くと、必要最小限の家具と床に置かれた楽器(ベース?)の他は何もなくきれいに片付けられている。独居男性の部屋らしからぬ清潔さで、私は「ええやん! いい部屋やん!」と言いながら叔父の背中を叩く。

 

奥の部屋へ来ると、そこはスーパーマーケットの前のスペースになっており、移動販売のトラックが来ている。女性スタッフがトラックのドアを解放すると、棚があり、回収したらしき中古品が売られている。骨董のようなものの他に、大型本がたくさん売られている。鶯色の函に箔押しで題字が書かれた豪華本があり、世界の名作とそれにまつわる資料を収めた本らしい。その豪華本の中から「月と六ペンス」と書かれたものを、従妹がいち早く抜き取って抱きかかえ、「これ買う!」と言う。そんなにモームが好きなんて知らなかった、と思う。豪華本は正方形に近い形で一辺が身長の半分くらいあり、分厚く重そうだ。私も「ほしいけどなあ、買ったら部屋が終わるなあ」と言う。私は、戦前からの新聞漫画を集めたような古い本を買い、箪笥のところでそれをめくる。スクラップブックのような作りである。

 

合宿所を出て、ガソリンスタンドの横にあるオープンカフェへ戻る。(カフェにいたのが一時席を立って合宿所にいたという設定になっている)

私の席は、屋外の広場の丸いテーブルで、そこに荷物などを置きっぱなしにしていたのだ。まずいかなと思いつつ、長く席を開けてしまった。

ガソリンスタンドの前を通り席へ向かう細い通路に面して、古そうな旅行代理店があり、深緑の庇テントに店名が書かれてある。その店のノボリが立っているので通路は通りにくい。店のおばさんがプランターの世話をしている横をすり抜ける。プランターにはキッチュな動物のオブジェなどが置かれている。おばさんは、私の方を気にして、何か言いたげである。

 

自分の席に戻る。ピンクのバッグとその他のこまごました荷物は、とりあえず席の椅子に置かれたままでほっとするが、中から貴重品を盗まれているかもしれない。右側の席に、オタク的なファッションの上から何かの販促の法被のようなものを来た奇妙な風体の若い男性が座っており、不審な様子であり、気になる。左側にも同じ年頃の男性が座っている。左側の男性が何か言いに来る。その時点で私は、だいたい何があったか察する。

男性は、「あなたがいない間にあの男が、あなたの鞄の中に勝手に何かを入れていました」と教えてくれる。私は「(やっぱりそうだった)」と思う。鞄を持ってガソリンスタンドのほうへいったん逃げようとすると、法被の男が追いかけてきて、おばさんの前で揉みあいになる。私は誰かに助けを求めるが誰も来ず、「(誰も助けてくれない)」と思う。目の前の席ではサラリーマン風の男が茶を飲んでいるのに。スマホで緊急連絡の機能で警察に電話しようと思うが、緊急連絡の機能の使い方を忘れ、何か赤い表示が出てきた後どうしていいか分からない。左側の席にいた男性が横に立って「緊急連絡の機能は覚えておいたほうがいいですよ」と冷静にアドバイスする。そうしているうちに、揉みあっていた法被の男にスマホを奪われる。警察に電話できなくなるし、他にも色々困るので、「あーー!!」と叫んで取り返そうとする。

 

時は流れ、合宿所にいるところへ、どこか(警察か左側の男性)から連絡が来て、事件が解決したことを知らされる。

私は左側の男性と店の前で落ち合い、和解のために、法被の男のところへ会いにいくことになる。法被の男にも何か事情があったのだろうと私たちは話す。私は何度も、「旅行代理店のおばさんの様子で、何か変だと分かったんですよ」と繰り返す。そういえば、鞄に入れられたものが何だったか結局知らないままだ、と思う。何か気持ち悪いもの、悪いものだとばかり思っていたが、そうとは限らないかもしれない、と思う。国道沿いの歩道を東へ歩きながら、私は左側の男性に、「でも、鞄に何かを入れられるのは馴れてるんです」と話す。「学生のときも、ゴミやエロ画像を入れられたことがあったので」。(※注:実際に大学生のときに連日自転車の前かごにエロ画像のプリントアウトの紙束が投げ込まれていたことがあった、当時はプリントミスしたものを棄てて行ったのだろうと思っていたが、最近になって、あれは私の自転車であると知って誰かが入れていたのでないかと考えるようになった)

 

国道沿いを歩いているといつの間にか地下街のようになっており、壁に面したオープン型のネットカフェのようになっている電源席に、法被の男が座って何か作業している後ろ姿が見える。男は首に、タワーレコードの黄色いタオルを巻いている。私は「音楽が好きなんだ」と思う。鞄に入れられたのは悪いものだとばかり思っていたが、タワレコの割引券だったかもしれない、と思う。それだったら私は、騒ぎ立てて男を加害者扱いしたことを後悔するだろうな、と思う。左側の男性に「入れられたものは何だったんでしょうね」と話しながら、その謎が解けるのが楽しみになってくる。旅行会社のおばさんに会うところから一連の出来事は小説のようだから、小説として書こう、それをこの男性にも読んでもらいたい、と思う。再び合宿所の箪笥の上の様子が浮かぶ。郵送先は分からないが、pixivなどにupしてメールで知らせれば読んでもらえるだろう。

 

 

夫が京大で飼っていた牛(霊長類)だった夢/家族の引っ越し/UberEatsで蓮實重彦に手紙を届ける夢

赤い床が緩くスロープになったところで、遠目に何かのライブを見ている。イベントで若いバンドが演奏しているらしく、グッズらしいタオルをもった若いファンが行き交っている。そこは京大の時計台の中らしく、鉄格子の窓から、植民地の光景が見える。

現在夫としている人は、実は、昔話題になった、京大で飼われている牛(だが大型霊長類のよう)だったと分かる。学問の象徴的な感じで二頭飼われているうちの一頭だった。その一頭は、ひと月ほど食事を全くしなかったことが、2016年頃に新聞などで話題になった。母に教えねば!と思う。動物好きの母も当時そのニュースを気にかけていた。母に教えると「すごいやん!」みたいな反応。座っている間に、窓から差す陽のせいで、牛の焼印(ビニール袋)の模様が足首に焼き付いてタトゥーのようになった。洗えば落ちるがかっこいいのでそのままにしておく。

 

われわれ一家は荷物を積んだリヤカーを押して砂がちの土地を横切る。フリマに出店するようでもあるが植民地から引き揚げるようでもある。硝子戸の前に板が渡されたところで、親戚と連絡を取る(店時代の実家の硝子戸に似ている)。食パンについてくる赤いシールを家族共通で持っている。そのシールは妹の障害の支援に関係がある。いい雰囲気の福祉施設があり、不登校の子の援助などもしている。自分はこれからそこと関わりをもつようだ。やってきた叔母(だが先生のようでもある)に何かのアニメの感想を一生懸命話している。

 

蓮實重彦の『●●文学論』というカラフルな表紙の本を読み、蓮實に手紙を書く。その本には、「この世界のことは知らないが」「知らない世界だが」「よく分からないが」などの書き出しで始まる一群の文学作品を論じた章があり、それらは「『自分はこの世界を知らない』文学」と呼ばれている。私もそれらの一群が気になっていたので、それについて書いている。挙げられている書き出しの中で、「よく分からないが」だけが接続詞だ、と思う(「よく分からないが」で一語の接続詞ということになっている)。私は、流行するロックの歌詞にも同様の傾向をもつものが多いと考え、それについて書く。手紙は全部で3枚で、3枚目に自分の好きな曲を洋楽と邦楽に分けて書くが、「これでは単に好きな曲のリストを作っただけで、なんの批評性もないな」と思い直してためらう。しかし、ただ好きなものを挙げるのもひとつの意義かもしれないと思う。

2枚目の、本を引用した箇所に「先生も論じておられた通り」と書き加えるが、こうしたフレーズは相手に媚びているようでよくないかもしれないと考える。

その手紙は、Uber Eatsで運んでもらうことになっている。自分がUberの配達員になっており、やたら細く汚いビルの階段下の奥まったスペースで、細長い黒いロッカーを開ける。逆光になった階段の上に、おじさんが腕組みで立っており、「こんなサービスがあるのかね」と感心しているが、蓮實重彦とは違う人のようだ。

天王寺から上本町へ歩きその間に3回目を覚ます夢

実家で法事があるようである。実家にいるが、実際の実家ではなく、昔の実家と知らない親戚の家を混ぜたような家で、葬儀屋の控室のようでもある。

将来の法事(親世代の法事)のようであるが、親や叔父叔母が皆おり、今より少し若いようであり、祖母も生きているようである。部屋の隅の上部に清潔な戸棚があり、そこから皿を出して並べ、客に出す準備をする。客に出す準備だが、家族(特に妹たち)の腹ごしらえ用である気もする。祖母が、食べ物の準備は女の仕事だ、というようなことを言う。右手にある扉から叔父(現在癌闘病中)が顔を覗かせる、赤いジャケットを着ている。更にレタスを敷いていく。ややしなっとなっている。その上に、白っぽく短いソーセージを並べていくのだが、偶数でないと平等に盛れないところが、奇数である。(ここで「ソーセージが一本足りない」と言いながらいったん目を覚ましまた寝る)

数珠を忘れてきたのではないかと気にしており、数珠はないかと周囲の者に尋ねる。皆バタバタしている。家を出てしばらく行ったところに神社があり(実際の実家と最寄りの神社の位置関係と同じ)、そこに行かねばならないようである。皆次々に神社に移動していく。

実家のはずだが、そこは天王寺ということになっており、私とペグレス(仮)は、天王寺から北上していく。途中、地下街がある。どこかの高級めのショッピングモールの地下と連結しているようで、ブランドショップが並び、やたらオシャレな感じである。携帯電話のショップもブランドである(よく分からないが「シャネルのau」みたいなショップがある)。内装は落ち着いたピンクと白で統一されており、一面ピンクで塗られた壁に暖色の照明が当たっている。奥にトイレがあり、トイレに行く。トイレの壁やタイルもピンクである。個室には白い和式便器が並んでいる。そのひとつで、便器に顔を突っ込むようにして、5歳くらいの男児が何か呪文のようなものを唱えている。迷子であると思うが、かかわってはいけない子どもだと分かり、私は見なかったふりで足早にトイレを去り、地上に出て東へ歩くが、一方で、迷子なのだから保護しなくては、とも思っている。

東へ歩いていると高速の高架下に差し掛かる。さっきの男の子が、母親らしき女性に連れられて通り過ぎてゆく。「さっきの子や」と言う。母親と会えてよかったという気持ちと、自分が保護したかったという気持ちがある。高架の下には石堤があり、そこに、石ごとにみかんがボコボコと埋め込まれている。

(ここでまた「みかんが埋まってるねん!」と言って目を覚ます)

 

高速を越えると、また地下街になっており、賑やかになってくる。サファリパークがあるところだ。いろんな動物のオブジェでカラフルに飾られたサファリの入口が見える。サファリの入口のこちら側には、土産屋や更衣室がある。サファリは新しい感じなのに、土産屋と更衣室はレトロな感じ。更衣室には壁に小さなロッカーがあり、そこに着替えや貴重品を入れる人たちがいる。だだっぴろい畳張りの部屋である。南北にひとつずつ小さなトイレがあるが、和式で非常に狭く使い勝手が悪そうだ。古本屋があり、本が並ぶ中に、一冊だけ白いきれいな本があり、公務員試験を受けるためにその本が必要らしい。大島さんという人が書いた本で、公務員試験の際の履歴書などの書類を作るのに役に立つようだ。

(「大島さんって誰~~」と言いながら目を覚ます)

 

 

 

 

女子大の子を守ろうとする夢/ショッピングモールの店員の夢/父が裁縫上手である夢/某っぺと京都を東から西へ歩く夢

女子大のようなところに通っている。長らく大学に行けていない女の子がおり、その子の面倒を見ている。書類か忘れ物を取りに行くのに付き添う。校舎が二つあり、東と西に分かれていて、東の校舎へ行く。全体が鈍い青に光るガラス張りのような建築。女性特有の問題を考える人たち(?)がいる。かつて幼稚園があった場所のようでもある。守衛(?)の男性で、その子にセクハラ的なことを言ってくる人がおり、その子を守らねばと思っている。校舎に入るのは勇気がいる。一部が夜の海のようになっており、われわれはそこに浸かる。温泉街の廃墟のようで、水の中から、対岸の街とその上空にかかる月が見える。

実家の少し北にできたショッピングモールでは、店員がおすすめの店までついてきてくれて買い物を指南してくれるサービスがある。良いサービスだと思うが、ついてきた二人の女性の店員は、私を無視して二人で喋ってばかりいて突慳貪である。二人とも、原色の強い、エスニック風の衣装を着ている。五条通の南側に施設があり、そこまで送られる。家具か何かを買い、その荷物を持ってくれていたようでもある。そこでおすすめの店と商品を案内してもらうはずだったが、施設の入口に彼女らの店があり、そこで買い物をするよう強要されただけに終わる。

私は高校を出たばかりか大学一年生くらいで、夏に、予備校のような大学のようなところに通っている(最初は教える側であるようだったが、生徒?学生?としてプリントを後ろの席へ回している)。ディスカッションの内容がプリントにまとめられているのを読む。誰かのおさがりの生成ぽい白のドレスワンピースを愛用しているが、型が古いので着づらい。父は裁縫が得意で、丈を詰めてやると言う。任せたところ、丈が良い感じになっただけでなく、ノースリーブで着づらかったのが袖がついているなど、工夫が行き届いている。なんで分かったんだろうと思う。「他に詰めるとこないか」と訊かれるが、無いと答え、それを着て出かける。出かけると、首回りがレースで可愛いが変な形だったということを思い出し、首回りも詰めてもらえばよかったと思う。プリントの内容を理解するのに忙しく忘れていたのだった。

大学は北西のほうにある。大学の一筋東の通りまで来たが、何か変だと思ったら、鞄ごと忘れてきたことに気づく。いつも持っている(らしい)黒い肩掛け鞄がなく、財布も携帯電話もない。舌打ちして家に取りに帰る。家の倉庫に犬(まめ?)がいることを知っているが、忙しくてまだ会っておらず気がかり。

家に帰り「鞄を忘れた」という。昔の実家の土間のようになっており、土間のごみごみとした汚いところに洗濯機が置かれている。頭の片隅で、寝そべっている犬が気になる。父が「車で送れない」というようなことを言い、再び自転車で大学へ行く。某っぺも一緒に行くことになっている。(※実際は某っぺは大人になってからの知り合い)

某っぺに「鞄をまるごと忘れた」と話すと、某っぺは「あらあ」などと言いながら淡々と自分のひどい失敗談をする。高瀬川のあたりを歩きながら、音楽の話をしており、ソフトバレエのアルバムを持っている中学生の話になり、某っぺが羨ましがっている。 「若いのにマニアックなサブカル趣味を持っている人」の話になり、それまで落ち着いて大人っぽく喋っていた某っぺが急に「そういう奴は死ねっ死ねっ」と言い出す(※実際某っぺはいつも会って最初は落ち着いた大人という感じなのに、次第にテンションが変になっていく)。私は「いや、自分やん!」と突っ込む。パ氏も同じようなことを上手いこと言って突っ込み、漫才のように某っぺをどつく。 カラフルなファイル綴じ具のことを考えながら、二人が肩を寄せてどつき合うのを見ている。今度は南西へ行かねばならないが、京都駅があるので東から西へ越えにくい、どこを通ってゆくのがよいか、ベタに五条通か、駅を自転車で突っ切れるか、と考える。

つらい親族の集いの夢/二人の男性のどちらと結婚していたか分からなくなる夢/庭の壁にナメクジがいる豪邸の夢/テクニシャンの女性に誘惑されるが無茶ぶりをされて醒める夢

昔の実家と今の実家が混じったようなところで、父方の親族が集まっている。私は、新しい家族たち(?)と二階にいるようだ。親族たちは1階に集まっている。丸いテーブルがあり、エプロンを着けた女たちが隅に集まっていて、少し薄暗い部屋は、昔のドラマによく出てきた家のような子供の頃に訪ねた親戚の家のような感じだ。

土間があり、障子を開けて(※ここだけ昔の実家と同じ)、オレンジっぽい赤のジャンパーを着た老人が元気よく入ってくる。何年か前に死んだS爺である。爺は白髪を左右に振り乱しドク(BTTFの)のような髪型にしている。何か言いながらドスドスと上がり込んでくる(実際彼は生前よくそうして勝手に上がり込んできた)。茶の間の端に集まって一同は、宗教の話などをしている。私も新しい家族たちとその場に降りていく。台所から部屋へのドアを、夫(?)の後ろから入る。敷居を越えるとき、夫の後ろにぴったり着いていた祖母が夫の背中をつついて、「〇〇君もこんなに大きくなって」というようなことを言う。それは孫か曾孫か誰か親族の子の名前のようだ。実際夫は身長が250cmくらいあるし、祖母が夫を親族の誰かと間違ってそう言ったのがおかしくて、私は「フフッ」と笑う。しかし夫が顔を歪めて「チッ」と舌打ちをするのが見え、ビクッとする。他人なのに勝手に孫に見立てられたのが不愉快だったのだろうか。

身内の間では軽い冗談として通じることでも、部外者には不愉快なこともある。私は不愉快な思いをさせられる側としてそれをよく知っていたのに、自分が身内の立場だとついつい忘れてしまっていた、と反省する。夫は若草色のセーターを着ている。その背中は広すぎて、全貌が分からない。昔の実家の2階? 何かの用意をしており、一瞬Aのことを思い出す。

私には夫と彼氏がおり、彼氏は夫の公認のようである。彼氏は、チバユウスケにかぶれている感じの人物。自宅の寝室で用事をしていて、ふと、自分がどちらと結婚していたのか分からなくなり、「どうしよう」と混乱し始める。パニックになりそうになる。しかし、考えて見れば全員一緒に住んでいたのだということを思い出し、「じゃあどちらでもいいや、よかった」と安心する。

彼らが不在の間、彼らの親?が持っている別邸のようなところに宿泊することになる。親は金持ちのようだ。ログハウスのような造りだが、広い豪邸である。裏に庭があり、庭でも寝られるようになっている。庭の壁はM町に面していて静かだ。私は庭に寝床を用意する。起きると雨が降ったらしくじめじめしている。部屋に戻ろうとするが、部屋へのガラス戸が開かない。濡れた庭の壁に、黒くて細い、小さなナメクジが数匹貼りついているのが見えるが、見ないようにする。なんとか戸をこじあけて中に入ったところで、豪邸の持ち主の夫婦が入ってきた。私はまだ着替えてもいなかったので、寝袋や毛布をまとったまま部屋に滑り込み、夫婦は呆れて笑っているが、「ちゃんと寝られた?」と親切である。豪邸の中を案内されるが興味あるものはない。リビングはがなんとしており庭の側に大きなテレビなどがある。ある部屋は、子供が来たときの部屋なのか、カーペットの上に玩具が置かれている。つまらない。その端に、猫を飼っている部屋があり、「わ~~」と猫を触りまくる。巨大な猫である。三毛猫のような柄だが毛足が長く外国種のようである。猫のいる部屋にはタロットカードのような雑貨がたくさんあり、少し変わった若い男女が飼っているようだ。「犬くらいの大きさですね!」と私は何度も言う。

私はリビングの部屋の隅に転がっている。そうしていると、サーカスのダンサーのような服を着た肉感的な女性が肌も露わにのしかかってくる。弾力のある腹が紡錘形のように垂れ、その先が少し触れて良い感触であるが、金を巻き上げようとしていることに気づき、拒絶する。私はこうしたとき、必ずいったん固く拒絶する。しかしずっと触れられているうちに、誘惑に屈してもいいような気がしてくる。女は私の唇を吸う。自分の唇がマシュマロかチューインガムみたく溶けて伸びてゆく感覚があり、「こんなテクニックがあるのか、プロだ」と思い、その先のサービスを受ける気になる。値段を聞くと、15分700円ほどで1時間で2000円台だという。「思ったより安い」と驚くが、女は「そこからはサブスクです」と言い、法外な値段を提示したうえ、さらに自分のリクエストに応えてもらうという。リクエストは、私が、ヤマザキ(?)の6個パックのチョコチップパンを蛙の卵が連なるように口から吐き出す、というものだった。自分がそうしている様子を思い描く。「無茶ぶりや」と思い、それを聞いているうちに急に気持ちが醒める。



震動のリズムを記録して文学賞に応募する人の夢/父が蛇を捌く夢/花の名前を調べる夢

東山仁王門のあたりを歩いている。東のほうがぼんやりとしている。親族の行事のようなものがある。
役所か大学の会議室のようなところで、小説を書いている人の話を聴いている。地震と連動する地のリズムのようなものがあり、それをそのまま記録して文学作品とし、文学賞に応募し続けているという人の話を聴く。そんな文学的技法もあるのかと思う。会議室には窓があり、いくらか緑があるうすぼんやりした外の様子が見えている。その窓の下あたりに、たしかに、地の振動を記録するらしき装置がある。装置はヴーン、ヴーンと一定のリズムで唸っている。普通は聞こえない音だが。

私も何か書かねばならないものがあるようである。それを気にしながら、東山のふもとのほうへ向かう。山に差し掛かる前の道の両脇に草むらがあり、草むらに蛇がいる。蛇は、蒼みがかった銀色の身体の腹側に赤い2本の線が縦に入っている。父が子供たちにその捌き方を教えており、私も聴衆の中に参加する。父は蛇の首の部分を捉え、腹側を皆のほうへ向け、ちょうど首から下を赤い線に沿って二枚に下ろすように切り裂く。蛇は口を開けている。その様子を文章に書かねばと思うが、それは罪であるような気もする。

その道のもう片側も草むらになっており、木の柵が続いている。くすんだ赤紫色の花が咲いており。その名前を調べ、母に教えねばならないと思う。花の周囲には綿毛のようなものも見える。支援学校に通う知的障害のある男の子と、その兄か弟がやってきて、私はふたりと話す。兄弟もその花の名前を訊く。